神戸から淡路島に行くには複数のアクセス方法があり、どうやって行こうか、安い方法はないかなど、迷っている方もいるでしょう。私も最初はどんな方法があるのかもわからず、あれこれ悩みました。旅を楽しむためにも、移動手段の選択は重要ですよね。
この記事では、実際に神戸から淡路島に日帰り旅行をした私の経験をもとに、費用や所要時間などを比較しながらアクセス方法を詳しく紹介します。後半では、移動手段の組み合わせについても解説しています。
あなたの旅のスタイルに合った方法を選んで、絶景や美味しいグルメを堪能してください。
神戸から淡路島への3つのアクセス方法

神戸方面から淡路島にアクセスするには、主に以下の3つの方法があります。それぞれに特徴も魅力もあるので、目的や気分に合わせて最適な移動手段を選択してください。
移動手段 | 特徴 |
高速バス | 料金が安く、直行便があって便利だが、現地の移動が課題。 |
レンタカー | 費用はかかるが、自由なルートで島内を観光できる。 |
高速船(ジェノバライン) | 明石港~岩屋港を、短時間で安い料金で移動できる。自転車やバイクも持ち込める。 |
車なしで淡路島に日帰り旅行したい方は、以下の記事もチェックしてください。
ここから、上記3つの方法をメインに解説していきます。あなたの旅の参考として活用してください。
【神戸⇔淡路島】料金・所要時間・おすすめ度を徹底比較

神戸から淡路島への各アクセス方法を、以下の一覧で比較しました。神戸市内からの所要時間は、片道にかかる時間です。
交通手段 | 料金(往復) | 神戸市内からの所要時間 | 出発場所 | 混雑回避 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|
レンタカー | 約8,000円〜 | 約1時間 | 神戸市内 | ◯ | ★★★★★ |
高速船(ジェノバライン) | 約1,500円~2,000円 | 約13分 | 明石港 | △ | ★★★★☆ |
高速バス | 約2,000~4,000円 | 約1時間 | 三宮バスターミナルなど | △ | ★★☆☆☆ |
それぞれのメリット・デメリットや、向いている人については、後半で解説します。ここからは、アクセス方法ごとに、かかる費用を詳しく見ていきましょう。
レンタカーで神戸から淡路島へ行く場合の費用
神戸からレンタカーで淡路島へ行く場合は、以下のコストがかかります。
レンタカー代(税金・保険料込) | 5,000円~ |
往復の高速代(明石海峡大橋の通行料等) | 1,500円~ |
ガソリン代 | 1,500円~ |
レンタカーの選択や走行距離によって費用は大きく変動しますが、日帰りドライブであれば、トータルでおおよそ1万円前後です。レンタカーをどこで借りるか迷っている方、料金などを詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
私は三宮駅近くでレンタカーを借りて、淡路島をほぼ一周したのですが、上記の3つの料金を合計して、8,615円でした。内訳は以下のとおりです。
内訳 | 実際にかかった費用 |
---|---|
レンタカー(軽自動車/税金・保険料込) | 5,588円 |
高速代(ETC利用・往復) | 1,520円 |
ガソリン代 | 1,507円 |
高速道路は、明石海峡大橋を渡るために、垂水IC⇔淡路ICの往復のみ利用、そのほかはすべて一般道を利用しました。明石海峡大橋の通行料は、ETC搭載車でないと倍以上になるので注意してください。詳しくは、以下の記事で解説しています。
高速船(ジェノバライン)で神戸から淡路島へ行く場合の費用
神戸から明石港へ行き、高速船「ジェノバライン」を利用すれば、約13分で淡路島の北端に位置する岩屋港に到着します。費用は片道700円、往復1,400円。往復割引はありません。
淡路島で淡路市生活観光バス「あわ神あわ姫バス」を利用したい方には、ジェノバラインの往復とバス乗り放題の券がセットになった、以下の切符がおすすめです。
お得なきっぷ | 料金(税込) | 内容 |
---|---|---|
花・食巡り1dayきっぷ | 1,750円(こども880円) | ジェノバライン往復券+淡路市生活観光バス全線1日乗り放題券 |
花・食巡り2dayきっぷ | 2,200円(こども1,100円) | ジェノバライン往復券+淡路市生活観光バス全線2日乗り放題券 |
上記のお得な切符については、内容が変わる場合があります。ご利用検討の際は、以下の公式サイトで最新情報を確認してください。
高速バスで神戸から淡路島へ行く場合の費用
神戸から高速バスで淡路島へ行く場合は、路線の選択肢が多く、初めて利用する方には難易度が高い印象でした。路線は以下のとおりで、観光したい場所に応じて選択可能です。
路線 | 通過するバス停 | 片道料金 |
---|---|---|
三ノ宮・洲本線 (姫路バス・西日本JRバス・本誌海峡バスと共同運行) | 神戸三宮、高速舞子、淡路IC、東浦IC、本四仁井、北淡IC、遠田、津名港、志筑、しづかホール前、津名臨海公園、ワールドパークおのころ、洲本IC、宇山、洲本バスセンター | 2,270円 |
三ノ宮・福良線 (姫路バス・本誌海峡バスと共同運行) | 神戸三宮駅、高速舞子、洲本IC、緑PA、榎列、陸の港西淡、福良 | 2,700円 |
三ノ宮・西浦線 (姫路バスと共同運行) | 神戸三宮駅、高速舞子、淡路IC、東浦IC、本四仁井、北淡IC、室津、幸せのパンケーキ前、尾崎上の浜、ガーブコスタオレンジ前、郡家、伊弉諾神宮前、江井、五色バスセンター、高田屋嘉兵衛公園 | 2,130円 |
路線ごとの時刻表など、詳細は淡路交通株式会社の公式ページでご確認ください。
現地でもバスを利用する場合は、現地のバス料金も含む、以下のフリーきっぷがおすすめ。いずれも、西日本JRバスと本四海峡バスが運行するバスです。
フリーきっぷ | 料金 | 通過する停留所 | 座席指定等 |
---|---|---|---|
北淡路バス乗り放題きっぷ 高速バス大磯号版 | 1day:2,400円(2day:2,700円) | 「大磯号」新神戸駅・三宮バスターミナル⇔岩屋中学校前~東浦BT間の各停留所 | 全席自由席・予約不可 |
北淡路バス乗り放題きっぷ 高速バスかけはし号(神戸発着)版 | 有効日数2日間:3,800円 | 三宮バスターミナル・新神戸駅・神戸空港⇔ニジゲンノモリ・淡路インター~洲本温泉間の各停留所 | 自由席は予約不要、指定席は発売窓口での座席予約が必要 |
上記のフリーきっぷの詳細については「公益社団法人 兵庫県バス協会」の公式ページをご覧ください。
アクセス方法別・こんな人におすすめ

神戸から淡路島への3つのアクセス方法ごとに、おすすめな人はどんな人なのか解説します。
レンタカーでのアクセスがおすすめな人
以下に該当する方には、神戸から淡路島まで、レンタカーでの移動をおすすめします。
- 時間を有効に使いたい人
- 車の運転が好きな人
- 複数の観光スポットに立ち寄りたい人
- 荷物を気にせず旅行を楽しみたい人
- 体力に自信がない人
私は運転が大好きで、淡路島を一周していろいろなスポットを見たかったので、迷わずレンタカーを選びました。
高速船(ジェノバライン)でのアクセスがおすすめな人
明石港と岩屋港を結ぶ高速船(ジェノバライン)の利用がおすすめな人は、以下のとおりです。
- 自分の自転車やバイクで淡路島を観光したい人
- 神戸から淡路島へできるだけ短時間で移動したい人
- コスパ良く旅を楽しみたい人
- 海を間近に感じながら淡路島に渡りたい人
- 明石港周辺から出発予定の人
短時間の乗船ですから、船酔いの心配はほとんどありません。
高速バスでのアクセスがおすすめな人
三宮のバスターミナルなどから出発する高速バスの利用は、以下のような方におすすめです。
- 運転が苦手な人
- コスト重視の人
- 移動時間ものんびりと楽しみたい人
- 島内でビールなどを飲みたい人
- バス停のある観光地など、目的地が絞られている人
飲食店を含め、淡路島島内の主要観光地の近くにはバス停があります。数か所の移動のみであれば、バス利用だけでも観光可能です。
レンタカーで淡路島へ行くメリット・デメリット

レンタカーで、神戸から淡路島へ行くメリットとデメリットを見ていきましょう。
レンタカーのメリット
レンタカーを利用するメリットは、以下のとおりです。
- 観光地を自由に移動できる
- 急な予定変更にも柔軟に対応できる
- 荷物を気にせずに観光できる
- 疲れたら車で休める
- 悪天候でも無理なく移動できる
車は絶景ポイントだけでなく、トイレなどにもサッと立ち寄れるので便利でした。
レンタカーのデメリット
レンタカーを利用する場合のデメリットは、以下のとおりです。
- レンタカー代のほかに高速代やガソリン代、駐車場代がかかる
- 市街地や高速道路の運転が必須
- ひとり旅だと負担が大きくなる
- 渋滞する可能性がある
私は現地でビールを飲めないのがデメリットでした。観光地によっては、駐車場代がかかるのも難点です。
高速船(ジェノバライン)で淡路島へ行くメリット・デメリット

神戸から淡路島へ行くのに、高速船を使うメリットとデメリットは、それぞれ以下のとおりです。
高速船のメリット
高速船を利用するのには、以下のメリットがあります。
- 短時間で移動できる
- 料金が安い
- 自転車やバイクを持ち込めば時間の無駄がない
- 渋滞を回避できる
素早く淡路島にアクセスして、すぐに自転車やバイクで出発できれば非常に効率的です。現地のレンタサイクルなどを利用してもいいですね。
高速船のデメリット
高速船の移動には、以下のデメリットがあります。
- 天候によって運航が左右される
- 船酔いの不安を感じる場合がある
- 自転車やバイクがない場合は、現地での移動が不便である
- バイクの運搬に対応していない便がある
- 発着地点が明石港と岩屋港に限定されている
船は天候によって運休になったりダイヤが乱れる可能性があるのが大きなデメリット。現地での移動も課題です。
高速バスで淡路島へ行くメリット・デメリット

高速バスを使って神戸から淡路島に行く場合のメリットとデメリットは、以下のとおりです。
高速バスのメリット
高速バスを使うメリットは、以下のとおりです。
- 車の運転不要で楽々
- 料金が安い
- 神戸から直通で便利
- 明石海峡大橋の通行料やガソリン代の負担がない
高速バスを利用すれば、三宮バスターミナルなど、利便性のいい場所から出発できて、明石海峡大橋からの眺めも楽しめます。
高速バスのデメリット
高速バスの利用には、以下のデメリットがあります。
- 本数が限られる
- 予約できないバスがある
- 島内の移動手段が限定される
- 荷物の持ち歩きが不便
- 乗り物酔いする可能性がある
バスは時間が決まっていて本数も限られるため、待ち時間が発生します。予約できないバスもあり、満席であれば次の便を待つこととなる点には注意が必要です。
【体験談】神戸からレンタカーで淡路島への日帰り旅行をした感想

私は平日にレンタカーを借りて、神戸から淡路島への日帰りドライブ旅に行ってきました。
三宮発でレンタカーを利用
三宮駅近くのホテルに滞在し、朝8時に予約していた徒歩圏内にあるレンタカー会社に向かいました。借りたのは、最安の軽自動車です。
高速道は明石海峡大橋を通る区間のみと決めていたので、カーナビで「一般道で垂水ICへ行くルート」を指定して、淡路島へ向かいました。
明石海峡大橋のコストはETCで節約
明石海峡大橋の通行料は、軽自動車で片道1,940円、普通車なら2,410円かかります。ところが、ETC車料金なら軽自動車760円、普通自動車910円になるので、ETC搭載車が必須です。
「ETCなんてレンタカーの標準装備でしょ?」と思っていたのですが、格安レンタカーではオプションになることもあるのでご注意を。実際、私は最初に予約したレンタカーがETC非搭載だったので、急遽キャンセルして別のレンタカーに変更しました。
当日、ETCカードを忘れないようにご注意ください。
神戸市内の通行時は注意が必要
淡路島島内は、春の繁忙期過ぎの平日ということもあり、どこもゆったり。道路も道幅が広く走りやすいので、快適なドライブ旅を満喫できました。
一方、垂水JCTや神戸市内の道路を走行する際は、交通量が多いので注意が必要です。神戸には5日間滞在したのですが、駅周辺は特に人の往来が多く、信号無視で横断する人も頻繁に見かけました。
私は平日旅だったので、渋滞はなし。ただ、神戸市内の道路は6車線のところもあり、慣れない環境&レンタカーでの運転は普段よりちょっと緊張しました。
どの方法も魅力的で迷っている方向け|アクセス方法の組み合わせ

神戸から淡路島への3つのアクセス方法について解説しましたが、絞りきれずに迷っている方は、以下のような組み合わせで移動してみてはいかがでしょうか。
高速船(ジェノバライン)+レンタカー
高速船で淡路島まで行き、島内でレンタカーを利用する方法です。高速船は安くて速いのが魅力ですが、現地での移動をどうするかがカギになります。
レンタカーを組み合わせれば、時間のロスを極力抑えての移動が実現します。岩屋港近くのほか、送迎ありのレンタカー会社を選ぶ方法もあります。
高速バス+高速船(ジェノバライン)
高速道路からの眺めもきれいですが、船からの眺めも楽しみたいですよね。そんな方には、高速バスと高速船をセットで利用できる以下の切符がおすすめです。
明石海峡・島たびパス | 2,100円(こども1,050円) | 大磯号片道券+淡路市生活観光バス全線1日乗り放題券+ジェノバライン片道券 |
「明石海峡・島たびパス」は、JR三ノ宮駅東口前「ミント神戸」1階にある三宮バスチケットカウンターもしくはジェノバライン明石港窓口で購入できます。
高速バス+レンタカー
高速バスで神戸から淡路島まで行き、島内でレンタカーを利用する方法です。島内だけ車を運転したい人におすすめ。島内の淡路ICや洲本ICまで高速バスでアクセスすれば、最寄りのレンタカー会社までの移動もスムーズです。
ただし、高速バスとレンタカーの組み合わせは、島内でタクシーをチャーターするよりはお手軽ですが、ほかの組み合わせよりコストが高めになります。予算に合わせて検討してください。
旅の目的に合わせて最適な交通手段を選ぼう

神戸市内から淡路島への日帰り旅を検討している方に向けて、3つのアクセス方法や組み合わせについて解説しました。私も最初はいろいろ検討しましたが、海をゆったり満喫したくて、レンタカーで淡路島を一周するドライブプランに決めました。
現地でのバス移動は待ち時間が多くて不便(1時間に1本くらい)なので、個人的にはおすすめしません。
また神戸から淡路島に旅行できる機会があれば、高速船と自転車またはバイクでの観光もいいかと。その時は、島内または四国での宿泊も検討したいです。
淡路島への旅行プランを立てるために、ここまで紹介した情報が役立てば嬉しいです。よい旅を。
コメント